UDU_L:レーザ照射による直観的なペアリング

コンピュータの小型化によりあらゆるものが計算力を持つことが可能となり、データの同期や画面出力、情報取得など、個人が複数の情報機器を柔軟に連携させて使用することが日常的となってきた。しかし、現在のパーソナルネットワークでは、意図通りの安全なペアリングを実現するためには、論理名とパスワードをなんらかの手段で入手して入力しなければならない。このため、目の前にある入力機器、ストレージ、出力機器などと自分の携帯端末を素早く自在に接続して連携させるようなことは難しい。

この煩雑さを解決し、大量の情報機器に囲まれる時代のインタラクション手法として、本研究では物理的な位置情報を利用した直観的かつセキュアな機器接続手法を研究している。

本研究で提案した”UDU-L”はレーザポインタの要領で目的とする機器をレーザで指すことによって、手元のデバイスと目的のデバイスとの連携を実現する。UDU-Lではユーザ側端末のアドレスと、ワンタイムパスワードをレーザの明滅によって送信し、受信側は2cm角程度の受信デバイスを用いて、送信側の情報を取得、無線ネットワーク経由でコールバックすることによりアプリケーション層までの接続を確立する。

現在はUDU-Lハードウェアの改良とプロトコルのL2レベルへの拡張を行い、レーザポインタで無線ルータを指すだけで、目的とするワイヤレスネットワークへのセキュアな接続を自動的に行うシステムの提案・評価を行っている。

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  • 小木 真人, 大木 裕太, 吉永 努, 入江 英嗣: 「UDU-L:レーザポインティングによる柔軟なデバイス接続手法」,電子情報通信学会論文誌, Vol. J97-D, No. 1, pp.155–164, Jan. 2014.
  • 小木 真人, 大木 裕太, 吉永 努, 入江 英嗣: 「レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案」, マルチメディア, 分散, 協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム, pp.1027-1033, Jul. 2012. (DICOMO2012 ヤングリサーチャー賞)
  • 産学連携向け資料: レーザを利用した直観的かつ容易なデバイス間接続システム