動的に近似度を自動調整する超高効率近似計算基盤

一般に,計算精度を下げれば計算負荷は下がり,その分高速化や省電力化の効果が得られます.過去の多くの研究では,計算精度はプログラマによってプログラム記述時に指示されてきました.しかし,瞬間瞬間の入力値や実行時のユーザ状態によって必要十分な計算精度は大きく変わるため,プログラム記述時に適切かつ安全に指定することは困難です.そこで,我々は実行時にシステムやユーザの状態をフィードバックして,自動的に計算精度を変更するコンピュータ基盤を開発しています.提案している「動的近似プロセッサ」では,独自の命令クラスを導入して,同じプログラムが与えられても瞬間瞬間で異なる近似積極度による実行を実現しています.並行して,HCIアプローチにより,ユーザの満足度を推定してフィードバックする手法を研究しています.

  • 冨田 和孝, 中村 朋生, 小泉 透, 入江 英嗣, 坂井 修一: 「近似レベルを動的制御可能なアーキテクチャのためのコンパイラフレームワークの検討」, 第19回情報科学技術フォーラム講演論文集, CC-002, pp. 33–38, Sep., 2020. (FIT船井ベストペーパー賞)
  • 河野 翔太, 中村 朋生, 門本 淳一郎, 入江 英嗣, 坂井 修一: 「ユーザ視線検出を用いた効率的な動的映像デコード手法」, マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム, pp. 293–303, Jul., 2021.
  • Yuya Degawa, Toru Koizumi, Tomoki Nakamura, Ryota Shioya, Junichiro Kadomoto, Hidetsugu Irie, Shuichi Sakai: “Accurate and Fast Performance Modeling of Processors with Decoupled Front-end”, Int. Conf. on Computer Design, pp. 88–92, Oct., 2021.
  • Tomoki Nakamura, Kazutaka Tomida, Shota Kohno, Hidetsugu Irie, Shuichi Sakai: “Stochastic Iterative Approximation: Software/hardware techniques for adjusting aggressiveness of approximation”, Int. Conf. on Computer Design, pp. 74–82, Oct., 2021.
  • 冨田 和孝, 中村 朋生, 小泉 透, 出川 祐也, 入江 英嗣, 坂井 修一: 「近似の積極性を動的制御可能なアーキテクチャのための コンパイラフレームワーク」, 情報処理学会論文誌, Vol. 63, No. 4, pp. 1019–1028, Apr., 2022.

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