帰納的なシミュレーション・ポイントの選出手法

プロセッサのシミュレーションには極めて長い時間がかかる。それには、(1)シミュレータの実行速度が遅い、(2)ベンチマークのプログラムの命令が多い、(3)チューニングやデバッグのために莫大なシミュレーションの試行回数が必要、といった 3つの要因が挙げられる。このような問題に対処するために、シミュレーション・ポイントを選定することが考えられる。シミュレーション・ポイントとは、そこだけを実行することによってプログラム全長にわたるプロセッサの振る舞いが推定できるようなプログラムの動的な一部のことである。このシミュレーション・ポイントの選出には、ISAの情報のみを用い、マイクロアーキテクチャの情報を用いない手法が一般的であった。

現在では、異なるアーキテクチャによる実行傾向の違いを用いることで、汎用的なシミュレーション・ポイントを選定する手法を提案している。